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日本の女性写真家・安楽寺えみの写真集『Anrakuji』。油絵を学んだ武蔵野美術大学の卒業後、重病を患い、10年間の闘病生活を送った安楽寺。そうした身体的にも空間的にも自由のきかない時間を経て、写真を撮り始め、撮りためた写真で私家版の写真集を手作りし、その量は天井にまで届くほどだったそうです。そして、応募したコンペティションで森山大道らに激励されるなど、公募での受賞を重ねることで、写真家としてのキャリアを築いていきました。本書は、手製本をのぞくと2005年の『HMMT?』に続く2冊目で、アメリカのナツラエリ・プレスから刊行された作品集。セルフポートレートなどを用いたいエロチシズム奏でる心象風景の世界。モノクロの多い安楽寺作品の中では、こちらはカラーのみの構成です。