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戦後日本を代表する写真家・篠山紀信の作品集『篠山紀信 写真力 / The People by Kishin』。本書は2012年から2013年にかけて、日本の4ヶ所の美術館(東京・新潟・広島・熊本)で行われた同名のエキシビジョンを機に刊行されたカタログ写真集。1960年代から2010年前後までの約50年近い歳月を、「People」というテーマでその時代を感じさせる著名人らのポートレートをセレクトして構成されています。エロスなら荒木経惟、アートなら森山大道、コマーシャルなら篠山紀信と言われた時代もあったそうで、宮沢りえ、樋口可南子、高岡早紀といった女優のヌード作品が有名でもありますが、コマーシャル写真を極めたからこその芸術性も高く評価されています。荒木経惟の作品集のデザインを多数手がけた油谷勝海は、自著『パワー・デザイニング』(1984)で、篠山紀信の『晴れた日 / A Fine Day』こそ写真集の教科書であると述べています。帯欠。2013年刊行・第2刷。