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アメリカの女性写真家であるティーリア・エリス・リッターの作品集『The Model Family 1989』。1978年イリノイ州生まれ、シカゴのコロンビア大学で学士号を、その後アイオワ大学で修士号を取得し、現在はその母校やミズーリの大学で教鞭を執り、コネチカット州の片田舎で暮らしています。本書は、ティーリアのファーストブックで、現在多数の人気作を出版するLoosejointsより発表されました。テーマは「家族」。よくあるテーマですが、本作は表現方法やアプローチがユニーク。家族との日常、またそこから派生する自身の感情や思い出、そんな現実と想像、過去と未来を往来しながら、感情的に時に物理的な、家族の意味や人のアイデンティティー、至っては写真を撮りそして表現する意味をも包含するような、多面的なスタンスから描写されています。感情と感情を押し殺ろそうとするコンフリクトも垣間見まれる、女性の多彩な心情と表現が楽しめる一冊です。