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イギリスの女性写真家オリヴィア・アーサーの写真集「Jeddah Diary」。オックスフォード大学で数学を学び、ロンドン芸術大学で写真を学ぶというエリート街道を歩んできたアーサー。2003年よりフリーランスとして活動を始め、以降はヨーロッパ、アジア及び中東を舞台に、「女性」「ジャーナリズム」に焦点を当てた作品を創作し、2008年よりマグナム・フォトのメンバー、2013年より同正会員となり、将来を嘱望された女性写真家の一人です。これまでに刊行された写真集は2冊。ひとつは2015年発表のドバイを舞台にしたドキュメンタリー「Stranger」、もうひとつがアーサーの1stにあたる本書「Jeddah Diary」。イスラム諸国の中でも取り分け女性の人権が低いとされるサウジアラビア。街ではブルカを纏い、顔を見せず、髪を隠して暮す若い女性たちが、ファッションやダンスを楽しみ、ポジティブに生きる知られざる一面を描写したドキュメンタリー。ジャーナリズム的要素を軽やかにモダンに表現したアーサーの感性が光る一冊。