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オーストラリアの写真家であるスティーヴン・デュポンの作品集『Raskols The Gangs of Papua New Guinea』。本書は、リゾートとしても名高いパプアニューギニアを舞台にした作品集で、ラスコルと呼ばれる同地で最も長く活動している犯罪組織をモチーフにしています。失業者や生活困窮者が多数おり、多くのギャングたちが誘拐、レイプ、カージャック、至っては殺人まで行うと言い、リゾート地と呼ばれる一方で、治安問題も顕在化しています。デュポンは世界ではじめてラスコルに認められて撮影を行ったそうで、彼らのコミュニティに潜入して、ギャングたちの肖像を捉えます。しかし、ギャングたちは、時にロビン・フッドのように評されることもあり、その背景には腐敗した政府と警察の問題があることも否めません。そんな同地の実態をラスコルを通して描写した一冊です。