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ヨーロッパを代表するフォトグラファーのひとりであるパオロ・ロベルシの作品集『Lettres sur la Lumiere』。8×10のディアドルフにポラロイド・フィルム、自然光と照明を巧みに織り交ぜ、スタジオワークで新境地を切り開いてきたロベルシ。「写真というイメージを創る画家」とまで評された芸術的なポートレートやヌード、時にインテリアの世界。かつてのファッション写真のようなゴージャスで、エレガントのイメージとは異なりますが、幻想的で時に神秘的で、女性の深層を写し出したかのような美の世界、それは80年代のラグジュアリー、90年代のカジュアルとはまた異なる独自の世界を導き出しました。本書は、哲学者エマヌエーレ・コッチャとの共著。「光」をテーマにした往復書簡のような体裁を取っており、ロベルシのイメージが織り交ぜられた内容になっています。時に技術的に、時に詩的に、そして時に哲学的に交わされたやり取りの中に、ロベルシが収めたRobert Frankなどの写真も連なるユニークな一冊。但し、テキストメインのフランス語で表記ですが、図版も充実しています。新刊。