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ドイツを代表する写真家のひとりであるピーター・リンドバーグ(1944-2019)の写真集『Stories』。学生時代は絵画を学び、写真を始めたのは27歳と遅めで、29歳で独立、以後はヴォーグ等で活躍します。リンドバーグの名を一躍有名にさせたのは、80年代のコム・デ・ギャルソンのカタログ写真です。挑発的で衝撃的、「美しい」というよりもむしろ「強い」自立した女性をイメージしたモノクロ写真は、当時「エレガント」なイメージが中心であったファッション写真とは一線を画し、新風を巻き起こしました。リンドバーグが要求した動きのあるエモーショナルなポージングは、モデルのスタイリングの幅を拡げ、ファッションの可能性を拡げたとも評価されています。本書は、リンドバーグが残した代表作を中心に、それらの背景にあるコンタクトやポラロイド、さらにはアウトテイクなども織り交ぜながら、リンドバーグがどのような「ストーリー」を紡いできたのかを考察したような一冊です。大判。