Google Translate
北アイルランド生まれのマグナム・フォトの写真家ドノヴァン・ワイリーの写真集「notes from Moscow」。ワイリーは、少年時代より写真を始め、アイルランドのジプシーや英国の貧困問題を取り上げた作品で一躍注目を浴び、27歳の時に当時最年少でマグナムの会員となったドキュメンタリー・フォトグラファー。2009年には美術史家ティモシー・プラスとの共作によるアーティスティックなビジュアル・ブック「Scrapbook」を刊行、現在は映画監督としても活躍しています。本書は、ワイリーの3rd写真集。ミハイル・ゴルバチョフ大統領辞任によりソビエト連邦が崩壊した後、経済危機に瀕し、街が硬直し、人は移動し、暗さだけが残ったモスクワ。ワイリーの視点は一貫して「人」。そんな情勢下の中に生きる現地の人々を、ジャーナリズム的視点で切り取った詩的なドキュメンタリー。