Google Translate
アメリカを代表する写真家のひとりであるジャック・ピアソンの作品集『All of a Sudden』。90年代に日本では、長島有里枝やヒロミックスらに代表されるガーリーフォトブームがあり、海外ではティルマンスやピアソンらが男性の美や同性愛をストレートに表現するなど、世界的に「親密な」そして「日常的な」イメージが、トレンドの一つでありました。さらに、ティルマンスやピアソンらは、従来の写真表現の枠に収まらず、カラーやレイアウトに新しさを取り入れ、ポートレート・ランドスケープ・スティルライフ等のイメージを有機的に織り交ぜながら、時にグラフィックやアート的要素も取り入れて、演出にも新しさを見出し、そのスタイルは同時代の多くのアーティスト、そして後世にも多大なる影響を及ぼしました。ピアソンの初期代表作の一つでもある本書でも、そんなピアソンの魅力が詰まっており、なんとも「かっこいい」イメージの一冊です。