Google Translate
戦後日本を代表する写真家のひとりである新倉孝雄の作品集『New York』。雑誌『カメラ毎日』が全盛期を迎えた60年代半ばから後半頃に、実質的編集長であった山岸章二に認められ、作品はたびたび紹介されましたが、その山岸からは「君の写真はあまりに日常的で、ドキュメンタリーとヌードの間でページを跳ばされてしまう」と評していたものの、後にアメリカのトレンドの影響を受けて、70年前後より日本でも流行った「コンポラ写真」の第一人者として、その実力が高く評価されるようになりました。どことなく、普通の場所で普通のスナップを撮り続けてきた新倉ですが、対象の選定、絶妙なタイミングと距離感、独特のフレーミングやコンポジションをもって捉えられた図版は、さすがの一言です。こちらはタイトルの通りニューヨークで撮影されたイメージで構成された一冊です。