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日本の写真家である小関庄太郎(1907-2003)の作品集『光跡60年 1984』。福島県生まれ、写暦80年を誇る戦前を代表するアマチュア写真家で、風土に根ざしながらも、モダンな風景を様々な技法を通して撮影・プリントを続けた小関。ベス単によるソフトフォーカス、さらには引伸しの際のデフォルマシン・雑巾がけと称されたレタッチを駆使した表現で、オリジナリティーを追求。『フォトタイムス』や『藝術写真研究』などでは、数多く作品が発表され、土門拳や秋山庄太郎からも認められた存在でありました。こちらは、それまでの60年近くの間で撮りためられた膨大の作品の中から選りすぐられた213点の図版が収録された一冊。小関が一貫して追求してきた「滅びつつあるものの愛惜と美しさ」が描写され、時代を経ても決して色あせない素晴らしい図版の数々に魅せられる一冊です。