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日本の写真家・牛腸茂雄の写真集。36歳で逝去した伝説の写真家牛腸茂雄。桑沢デザインでグラフィック・デザイナーを志していたものの、写真の基礎過程で教鞭を取っていた大辻清司に類いまれな才能を見出だされて写真家を目指し始め、以後亡くなるまでに4冊の作品集を発表。生前は写真界の一部の評価にとどまっていたものの、80年代後半から90年代以降にかけて数々のエキシビジョンやマスコミで再評価が進み、現在では日本を代表するコンポラ写真の第一人者と評されるに至っています。幼少時からハンディキャップを背負い、ゆえにセンシティブな精神性を有し、自己と他者を見つめる鋭い客観性と主観をもって捉えられたスナップやポートレートには、愛情、友情、憧憬、恐怖、孤独、共感といった人間の奥深い心情が描写され、シンプルな図版の中にも強く惹き付けられ、感動を与える「何か」を有しています。本書は2004年に行なわれたエキシビジョンに際し刊行された写真集で牛腸茂雄の代表作等総計250点の図版が収録された大著。