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日本の写真家・小川保司(ベンジーという名前でも活動)の写真集『Miyake』。1964年生まれ。1988年に東京綜合写真専門学校研究科を卒業し、同年に個展「HEART ISLAND」をなびす画廊で開催。その後1991年に噴火後の三宅島をテーマにした作品を展示した個展「miyake」をパストレイズ横浜ギャラリーで開催し、同年に写真集「miyake」を刊行した小川保司。その後も火山や自然の再生、また島民へと思いを寄せながら、三宅島を題材に作品を作り続けており、近年では2015年に「島へ 〜魂のデブリ〜」という個展を新宿ニコンサロンで開催しています。本書は、小川の三宅島シリーズの第一作。1987年に初めて訪れた三宅島で、1983年の噴火で溶岩流に飲み込まれた阿古という地区の非日常的な光景と自然の再生に興味を持った小川は、その様子をポラロイドカメラで写し、コラージュ作品として提示。巻頭で写真評論家・飯沢耕太郎も指摘していますが、この技法自体はデイヴィッド・ホックニーで有名ですが、「ユニークな風景写真家の誕生の軌跡」(飯沢)を刻んだ1冊です。