the cost of living

Martin Parr

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イギリスの写真家マーティン・パーの写真集「the cost of living」。1970年代〜80年代にかけてのモノクロ、現在に至るまでの原色の強い鮮やかなカラー、極端なクローズアップと独特のコンポジションによるオリジナリティあふれる描写に加え、ユニークでキャッチーなコンセプトとテーマ性に富んだ作風は、メンバーでもあるマグナム・フォトの枠を超えて、数多くの写真家に多大な影響を与え続けてきた巨匠マーティン・パー。本書は1989年に発表された4th写真集。80年代に推進されたサッチャリズムによって、裕福となり膨れ上がった中流階級のライフスタイルに密着し、彼らの行き過ぎた？暮らしぶりを皮肉ったドキュメント。サッチャー政権下で失業率が第二次大戦以降最大となり、国に依存していた企業・街がことごとく荒んでいった光景を描写した写真集は数多く存在しますが、逆に勝ち組となった人々に焦点を当てたマーティン・パー独自の視点が光る興味深い一冊。現代にも通じるコンセプチュアルなタイトルも素晴らしい。

＜Related Artists＞ Martin Parr、Harry Gruyaert、Alex Webb
Raymond Depardon、Tony Ray Jones、Alec Soth、Trent Parke
＜Condition＞ 本体：表紙少スレ・少キズ・少ヨゴレ、見返し少ヨゴレ
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