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日本の写真家・伊藤昊(いとうこう)の作品集『Ginza Tokyo 1964』。こちらは、東京・銀座の森岡書店より刊行された一冊。伊藤は、1943年生まれ、2015年没。大阪に生まれ、東京綜合写真専門学校を卒業、同校で勤務した後、フリーのカメラマンへ。10年近く続けたものの、陶器の町・益子に移住して、80年以降は陶芸家に転身しています。1964年と言えば、東京オリンピックが開催され、日本が戦後20年という期間で社会・経済的に復興を遂げたアピールが、世界的にもなされました。一方で、至るところに戦争の傷跡も残され、銀座は都会的な面面と戦後的な裏面が混在するカオス的な様相も呈していました。そんな60年代らしい東京の街を、ジャーナリズム的な視点と、東松照明のような芸術的センスを覗かせる視点とで、銀座の街を収めた貴重な作品集です。