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日本の写真家・篠山紀信の作品集『Man シノラマ〈人間〉』。これまでの多彩な作品群の中でもユニークな撮影方法を追求してきた異色の写真家・篠山が生み出して「シノラマ」と名付けられた「9台のカメラを3×3に並べて、9台同時にシャッターを切る」という一つの撮影方法を用いて、美しい男女の裸体を9つの異なる角度から映し出した一冊です。また科学万博-つくば’85の政府出展のテーマ館では、これらの写真が横3メートルx縦5メートルのスクリーンに、18台のスライドプロジェクターによってダイナミックに演出されました。本書ではグラフィックデザイナー・栗津潔氏を構成に迎えて写真集として再現されました。鍛え上げられて逞しくもしなやかに躍動する男性の肉体と柔らかく繊細な陰影、また優美な女性の肉体は、生身の人間の美しさや神秘を余すことなく伝えてくれます。フォトパフォーマンスを通して、人間美の探求を続ける篠山紀信の渾身の一冊。