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アメリカのニューヨーク市で生まれた写真家ジョエル・スタンフェルド(1944-)の作品集『On This Site』。こちらは1993年から1996年の間に全米の犯罪現場を撮影した作品で構成された一冊。ダコタのマウントラッシュモアやニューヨークの街角など一見アメリカのどこにでもあるような平凡の場所、普通の風景として見える写真ですが、いずれも凶悪犯罪が起きた場所であり、目には映らない隠された不穏な物語のある写真の数々です。各写真には、その場所で起きた犯罪を説明するキャプションもあり、ジャーナリズム精神を題にしたメッセージ性のある一冊でもあります。