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現代アメリカを代表する写真家ウィリアム・エグルストンの写真集『Paris』。ロバート・フランクによる私的なアメリカの原風景を、田舎町を舞台にカラーで描写し、所謂「ニュー・カラー」と言われる写真の礎を形成していった一人であるエグルストン。現在までに至る活躍は周知の通りで、ルイジ・ギッリとも親交の深かった写真家です。本書は、2009年春から夏にかけて、パリのカルティエ現代美術財団にて行われたエキシビジョンを機に刊行された作品集で、当地で撮影されたカラー図版に加えてめずらしいペインティングまで収録されています。約3年近く、異なる季節で創作されたというこれらは、ブレッソンやブラッサイといったパリのアーティストらが捉えたパリとはまた異なる不思議な魅力が写し出されています。