Blinsner, IL

Daniel Shea

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アメリカの写真家であるダニエル・シェアの作品集『Blinsner, IL』。1985年ワシントンD.C.生まれ、イリノイ大学シカゴ校卒業後、現在はニュヨークを拠点に作家活動を行っているシェア。2012年発表の『Blisner, Ill』で注目を集め、『43-35 10th Street』はシェアの出世作となり、35歳以下の現代写真家より選出される「Foam Paul Huf Award」（Foam写真美術館主催）の2018年度受賞作品となりました。自身が暮らすロングアイランドシティのドキュメントで、シェア自身が創り出したフィクションでもあった同作は、かつては工業都市であった当地が、急速な不動産開発によって変貌していく姿を、建築的・造形的・デザイン的に描写にしたものでした。さらには、人間・建物・自然及び街の対比が資本主義偏重の時代に疑問を呈したものでしたが、こちらは場所を変えて「シカゴ」を舞台に撮影されており、自動車などの製造業や石油をはじめとした重工業の衰退による街の変貌を描写した作品となっています。

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