Nothing

John Gossage

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アメリカの写真家、ジョン・ゴセージの写真集『Nothing』。60年代に女性写真家リゼット・モデルやグラフィック・デザイナーのアレクセイ・ブロドヴィッチという20世紀を代表するアーティストから学び、世界的な活躍を続けるゴセージ。代表作『The Pond』は、ニュー・トポグラフィクスを象徴する一冊として写真史でも高く評価されています。また、屈指の写真集コレクターとしても有名で、戦後日本の写真集などにも深い造詣を持たれています。こちらは、1985年にサウジアラビアのアブドラ王に招待されて、王国で撮影された図版で構成されています。王子はゴセージに「何を撮りたいか」と尋ね、ゴセージは「砂漠を撮りたい」と答えたそうです。王は「そこには何もないことをあなたは知っていますよね？」と問い返すと、「はい、それこそ私が撮りたかったものなのです」とゴセージは返します。本としてまとめるのに30年かかりましたが、故にタイトルは「Nothing」です。

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＜Condition＞ 本体：経年並み