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アメリカの女性写真家フランチェスカ・ウッドマンの写真集『On Being an Angel』。1958年にコロラド州デンバー生まれ、幼少時にはピアノをそして高校卒業後は写真を学ぶために、美大の名門ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに渡り、そこでアーロン・シスキンドに出会います。その後はニューヨークに渡りプロの写真家を志したものの当初は身を結ばず、アーティスト・イン・レジデンスで創作活動に没頭、その後再び戻ったニューヨークで22歳で自殺、その存在は伝説化します。マン・レイらのシュルレアリスムの影響を受けたゆえ、非現実な廃墟空間などで自身をオブジェに撮影された図版の数々は、80年代以降の写真の変容を物語るかのように、アーティスティックで独創性に富んでいます。本書は、2015年のスウェーデンのModerna Museetを皮切りに、オランダのFoam、パリのカルティエ・ブレッソン財団で行われた大回顧展を機に刊行されたカタログ作品集で、170ページほどに渡って代表作中心に図版が収録されています。