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荒木経惟に師事していたことでも知られる、日本の写真家・野村佐紀子(1967−)の写真集『Go West』。九州産業大学芸術学部写真学科を卒業後、1991年より荒木に師事し、1993年の個展『針のない時計』以降、国内はもとよりヨーロッパ、アジアなどでも精力的に個展やグループ展を開催し、コマーシャル写真でも活躍。近年は高齢者のポートレートやソラリゼーションによる写真集を出すなど、新たな表現方法を取っています。本書は、2019年に碧南市藤井達吉現代美術館にて行われた公立美術館初の個展時に刊行された作品集。愛と人間味に溢れた野村らしい品のあるモノクロームが連なります。黒革手帖をイメージしたブックデザインも、野村の上質さを表しているようでぴったり。タイトルの「Go West」は、野村の故郷「山口」を皮切りに、中国・インド・フランス・スペインと、西への旅を通じて撮影した図版のイメージを表現しています。