Google Translate
ドイツ出身の写真家ダグマー・ケラーと、スウェーデン出身の写真家マーティン・ウィットワーによるコラボレーション作品集『Passengers』。ベッヒャー夫妻、ヨーゼフ・ボイス、ゲルハルト・リヒターなど著名な教授や卒業生が名を連ねる名門デュッセルドルフ美術アカデミーの同窓であった両名は、1997年よりデュオとして活動を開始。そして、本書は2012年にLe Balで行われたフォトブックフェスティバルで「Dummy Book Award」の授与を受け、翌年にライプツィヒの出版社より刊行された作品集。バスの停留所で、外から窓越しに乗客「Passenger」を撮影した図版で構成されています。窓にかかる露や照明の当たり具合によって、人々の表情が時に幻想、時に神秘、時に不穏に移ります。ポートレートの新しい表現方法としても面白く、Todd Hidoを思わせる暗めなトーンの様相もミステリアスを煽り一層美しい。オススメの一冊です。