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アルジェリア生まれフランス育ちの女性写真家リーズ・サルファティの写真集。2001年よりマグナム・フォトのメンバーとして活躍を続けるサルファティ。現在はアメリカ西海岸を拠点に活動を行い、近年は「The New Life: La Vie Nouvelle(2005)」「She(2012)」等、一見シンプルながらも強烈なアイデンティティーを内包したポートレート主体の作品を多数発表しており、女性特有の繊細な心情を描写した作品に定評のあるアーティストです。本書は、マグナムの正会員となる前の2000年に発表された作品で、サルファティの名を世界に知らしめた一冊。ソ連崩壊後のロシアを約10年間取材を続け、前半は共産主義崩壊後の無人の廃墟「過去のソ連」を奥深いカラーで描写、後半は少年・若者たちのポートレートを織り交ぜながら「未来のロシア」を想起させるかのような構成。当時・現地の緊迫感と失望感漂う状況を独特のカラーリングで表現、芸術性とジャーナリズムが奏でるアート写真の真髄のような作品集です。