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戦後の沖縄写真を代表する写真家である平敷兼七を中心にした写真誌『美風 第2号』。1970年代後半から80年代にかけては、『カメラ毎日』や『アサヒカメラ』といった媒体が力を失い、次第に写真家は「写真集」や「ギャラリー」などでの作品発表が主戦場となっていき、写真家自らがギャラリーを立ち上げたり、私家版で写真集を刊行していく流れが増えていきました。沖縄では70年代より『フォト真』という写真誌が刊行され、その次に続いたのがこちらの『美風』。『山羊の肺』で注目を集めたクリエティビティー豊かな平敷兼七が中心となって創作され、本2号ではその平敷による「人が自然に生きるとは」から始まり、嘉納辰彦による「拝所」、金城盛和による「伊江島」の3作が収録されています。ハンドメイドな体裁ながら、毎号こだわったカバーイラストなど、写真家たちによる熱い想いが込められた戦後写真に名を刻む写真誌のひとつです。