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本書は、現代日本を代表する写真家である横田大輔、そしてともに国際的な舞台で活動する宇田川直寛と北川浩司の3名からなる同人グループSpewから刊行された作品集の第2号。このユニットに共通する遺伝子は「終わりのない写真表現の可能性の追求」であります。50年ほど前に「プロヴォーク」によって壊された写真が、新たに壊されているような錯覚に陥ります。ブレ・ボケにとどまらず、撮影スタイルに限らず、プリントまで様々な手法を凝らし、もはや何が記録されてこようかも分からないまま、その「分からないからこそ新たに生まれてくる何か」を、ワクワクしながら楽しんでいるかのような雰囲気さえあります。このSpewシリーズは、3名の記録を収めるがごとく、シリーズとして続いているものですが、本第2号は、定番の厚めの電話帳の体裁で、コンテンポラリーアートのようなアブストラクトな図版が連なります。写真家サイン入り。