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フィンランドの画家・アーティストであるトム・オブ・フィンランド(1920-1991)の作品集『Retrospective』。イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーのドキュメンタリー映画『ボヘミアン・ラプソディ』。日本でも大変な人気を誇りましたが、このマーキュリーに多大なる影響を与え、その他Gucciなどのクリエイティブ・ディレクターを歴任したトム・フォード、写真家ロバート・メイプルソープらからもリスペクトを受けた、ゲイ・アートの先駆者です。本名はトウコ・ラークソネン。2017年には伝記映画『トム・オブ・フィンランド』も公開されており、母国の恥とまで言われた絵描きが、母国の記念切手になるまでの数奇な半生が描かれています。本書は、亡くなる2年前に刊行されたレトロスペクティブ。第2刷。