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アメリカを代表する写真家のひとりであるウィリアム・エグルストンの作品集『Paris - Kyoto Hara Museum of Contemporary Art』。モノクロが主体であった時代からカラーに挑み、現代カラー写真のパイオニアとして再評価が進むイタリアのルイジ・ギッリ。そして、70年代からすでに高い評価を得ていたウィリアム・エグルストン。互いに認めあった同士でもありましたが、同じカラーと言えども似て非なるもの。ギッリのカラーは、知的で好奇心に溢れ、写真で表現できる可能性を模索し続けたようなある種職人的で芸術肌なところがあります。一方でエグルストンは、歴史的・地理的背景をベースとして、男も惚れ込んでしまいそうな圧倒的なセンスと美しさに満ちており、あの風貌の通り絵画的で紳士的でもあります。本書は、2010年に日本で初めて行われたエキシビジョン「パリ-京都」展に際して刊行されたカタログで、展示風景を収録して写真集仕立てにまとめた内容となっています。パリ・京都及び『William Eggleston's Guide』の一部で構成されています。