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日本の写真家・北島敬三の写真集『The Joy of Portraits』。東松照明・森山大道らによる伝説の寺子屋式写真学校「WORKSHOP」に2期生として入校、そこで出会った同志らと共に、沖縄を訪れ、後に新宿2丁目に自主運営ギャラリー「イメージショップCAMP」を創設し「写真特急便」と題し、東京で夜な夜な写しプリントした作品を即ギャラリーで発表し小冊子を制作するという類を見ない試みに取り組みます。その後ニューヨークに渡り、当時荒れた治安の悪い狂騒の街に飛び込み、フラッシュを効かせた強烈なスナップを撮影、写真集として刊行された「ニューヨーク」で木村伊兵衛賞を受賞。以降は東欧やソ連を始めとした国々を訪れながら、徐々に写真スタイルを変貌させ、90年代初頭以降はスナップをやめ、人間の尊厳を際立たせたポートレートやソリッドな風景写真に傾倒していきます。本書は、それまでの北島の作品をまとめた辞典のような一冊で、70年代半ば以降の「沖縄・コザ」から「東京」「ニューヨーク」「東ヨーロッパ」「ベルリン・ソウル・北京」の90年代初頭までの作品と、それ以降の「ポートレート」までを収録した、2分冊・合計874ページにわたる大著。1500部限定。