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アメリカの女性写真家キャロリン・ドレイクの作品集『Wild Pigeon』。名門・ブラウン大学でメディアカルチャーを専攻、20代はメディア企業でデスクワークをしていましたが、30歳の時に写真家に転身。ジャーナリストとしてアジア・中国を取材、ナショナル・ジオグラフィック誌で活躍、2015年よりマグナム・フォトのメンバーとなっています(2019年より正会員)。本書は、Martin Parrら写真の権威からも絶賛を受けた作品集で、新疆ウイグル自治区を舞台にしたドキュメンタリー。約7年間の滞在、その間にウイグル暴動などもあり、さらには異国人との接触を望まない人々とのコミュニケーションの手段として、自身が撮影した写真に、色鉛筆やハサミ、スケッチブックを用いて自分のたちの心情を表現するよう彼らに依頼しました。そこには特殊な地域・文化・宗教がもたらす複雑な状況が描写されるとともに、写真家と地域の人々とのコラボレーションによる新たな表現方法が示されました。「写真」「芸術」の新境地が見出された作品として、高い評価を受けた一冊です。950部限定。