Dirty Windows

Merry Alpern

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アメリカの女性写真家メリー・アルパーンの写真集『Dirty Windows』。本書は、1993年〜94年の冬、アルパーンがニューヨークのダウンタウン・フィナンシャル・ディストリクト地区のウォール・ストリートに住む友人宅を訪れた際に、奇妙な光景に出くわしたことをきっかけに始まった盗撮ドラマ。通りを挟んで友人宅の窓辺から見えたその奇妙な光景とは、Sex Clubにおけるプレイ・シーンのひとコマ。大金を片手にひそめ、派手なランジェリーを身にまとい、用を足し、セックス、ドラッグに明け暮れる男女。。。約半年の間に撮られた写真は1000枚を超え、Clubの閉店と共にアルパーンの盗撮も終わりを告げました。世界最大の金融街と言われるウォール・ストリートの裏側に潜むもうひとつの金融街。知られざるアメリカの経済・社会の裏側を描写したこの盗撮ドラマは、当初多くの批判を呼んだものの現在では、錚々たる美術館に作品が収蔵され、ソーシャル・ドキュメンタリーの傑作と評されています。英語版。（Parr & Badger Vol Ⅲ掲載）

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