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写真評論社より発行されていたカメラ雑誌『フォトコンテスト 72-10 / Photo Contest Monthly 72-10』。発行人は吉村伸哉。吉村は、1978年に44歳の若さで逝去された伝説の写真批評家でエディターでした。細江英公と高校の同級生であり、3年次には吉村が写真部の部長で細江が部員であったそうです。その後は早稲田大学へと進み、60年代頃よりカメラ誌などで評論を書かれています。自ら立ち上げた写真評論社は、世界的な名著とも言える、森山大道の『写真よさようなら』、東松照明の『I am a King』を始め、数々の素晴らしい写真集も刊行しています。フォトコンテストは、その名の通り、アマチュア向けの公募作品を主体とした雑誌であり、桑原甲子雄らも選評を行なっています。カメラ毎日の「アルバム」シリーズを想起させるような、70年代初頭らしい作品が連なります。ちなみに表紙のモデルは荒木経惟撮影による北井一夫。