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日本の女性写真家・杉本青子の作品集『脅迫・毛皮族』。1976年生まれの杉本は、国内外のスタジオ勤務を経て、2002年に独立。その後は音楽雑誌などを中心に活動していたそうですが、2003年刊行の本書がおそらくファースト・ブックで、前衛演劇集団「毛皮族」をモデルにした一冊。毛皮族は、立教大学在学中に出会った江本純子(主宰)と町田リリーを中心に創設された演劇グループで、2000年より旗揚げ。女性メンバーのみの集団ながら、アングラ風でエロティシズムやバイオレンスが融合したような強烈な個性派集団で、瞬く間に話題となり、2003年には下北沢劇場で公演するまでとなって、4000人を動員する人気「芸能社」となりました。2010年以降も「個」をベースとした活動に移しながらも、2020年には20周年を迎えます。本書は、江本と町田を中心としたメンバーの初期時代に収められたパフォーマンスが収録されており、ブック・デザインも抜群にかっこいい一冊です。