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日本を代表する写真家のひとりである細江英公の写真集『薔薇刑 新輯版 / Killed by Roses(Reedited Edition)』。そのショッキングな死を含め、日本の文学界にその名を刻む三島由紀夫をモデルに撮影され、その呪術的なヴィジュアルは広く知られています。2人が出会うきっかけは、書籍の表紙のために三島が細江を指名したことに始まります。三島は交流のあった舞踏家・土方巽を撮った細江の写真に感化されたのでした。そして表紙の撮影を終え、そこから細江の要望により撮影が続けられ(当時の助手は森山大道)、1963年に本作の第1版が杉浦康平のデザインによって発表。その後、1971年に国内外からの強い要望を受けて刊行された第2版となる新輯版は、横尾忠則がデザイン・装幀を手がけています。杉浦による「So black」な世界から一転、横尾によるRed Blue Yellowによるサイケデリックな世界観が創出され、細江写真の多面的な魅力がまたひとつ見出された一冊です。