Nuotraukos Dokumentams / Photographs for Documents（Second Edition）

Vytautas V. Stanionis

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本書は、ソビエト連邦とリトアニアをめぐるひとつの戦争の記録です。第二次世界大戦を機に、リトアニアはソビエト連邦に編入され、完全に支配下におかれました。そして、新しい政府は住民のパスポートをリトアニアからソビエト連邦仕様に書き換えるために、小さなスタジオを作り、そこで簡素に人々の肖像写真を撮影します。不必要な背景はカットされ、白グレーのバックに、自然光のみで撮影されたようなシンプルなポートレート。被写体の名前の記録もなくアノニマスな肖像。しかし、その背景には確かに不可視な重しき歴史があります。この撮影を任されたのが、Vytautas Stanionisという人物であり、本書はその息子がフィルムからプリントした図版が収録されています。特にスペシャルなものではないひとつのポートレートが物語る戦争の歴史。被写体のどことなく複雑な心情が胸に刺さります。2015年刊行・第2刷。

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＜Condition＞ 本体：経年並み