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日本の写真家・田中有人の作品集『Kick Boxing - The Body』。ボクシングの写真集はあれど、キック・ボクシングの写真集はめずらしいものです。ブリジッド・バルドーの「肉体こそが、男性に対する私の価値基準の全てである」の引用から始まります。以下、巻末の作者によるあとがきより「あしかけ5年間に撮った、約2万枚のネガの中から、120枚を選んで、空手やボクシングとは違った、よりラディカル(急進的・根本的・徹底的)な格闘技であるキックボクシングの迫力と、それを通して人間の肉体というものを表現してみたいと思いました。フランスの写真家、アンリ・カルチェ・ブレッソンは、『決定的瞬間とは、構図、光、感情が一致した時である』と、言っていますが、攻撃にうつる時の表情や、目の動きや、筋肉の動き等の中に、格闘技の決定的瞬間があるのではないかと私は考えています」。