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日本を代表する写真家のひとりである大倉舜二(1937-2015)の作品集『Tokyo Freedom』。VIVOのメンバーで作品「おんな」が代表作としてあげられる佐藤明に師事した後、独立。60年代よりフリーランスで活動を始めると、天皇・山岸章二による『カメラ毎日』等で作品を発表する他、婦人ファッション誌『装苑』『婦人画報』などコマーシャルの世界で活躍。70年代以降は、「日本料理」「生け花」などの文化的側面にも留意した静物写真の他、著名人の「ポートレート」、さらには少年時代から興味を抱いていた「昆虫」(蝶など)の作品など、幅広いフィールドで活躍しました。また、画家・猪熊弦一郎とのコラボレーションで、猪熊のプライベート・コレクションを撮影した『画家のおもちゃ箱』も名著です。本書は、2002年に刊行された『Tokyo X』の続編的な一冊で、イギリスの作家ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に触発されて創作した前作から、オーウェルが予言した世界感が具現化されつつある東京の地を写し出しています。