洋子 / Yohko

深瀬　昌久 / Masahisa Fukase

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日本を代表する写真家・深瀬昌久の写真集『洋子 / Yohko』。深瀬昌久が自身を投影してきたモチーフは「鴉 / Ravens」「猫 / Cats」「父 / Father」「家族 / Family」。近年は国内外の出版社から『鴉 / Ravens』の再販や、「猫 / Cats」シリーズの再編集作品などが刊行され、ますます人気を高める孤高の写真家深瀬昌久。そして、鴉や猫と同じく重要なモチーフであり、深瀬の写真家のキャリアにおいて欠かすことのできない対象が、元妻である「洋子 / Yohko」。本書は、洋子との離別後1978年に刊行された貴重な一冊。孤独に生きた深瀬の写真には「かっこよさ」「美しさ」の背後に、どこか「寂しさ」や「憂い」があり、そして自身の姿も見え隠れします。もちろん本作も同様なのですが、長年寄り添った女性との、親密でどこか「あたたかさ」「楽しさ」が感じられる点も魅力的。洋子との離婚後、地元北海道に戻り孤独の旅を続けた深瀬が出会い、その後追い続けることになる鴉も時折顔を覗かせます。

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＜Condition＞ ジャケット：背少ヤケ・少イタミ
本体：カバー縁少イタミ、天・小口少ヤケ