U-NI-TY

Michael Schmidt

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戦後ドイツを代表する写真家、ミヒャエル・シュミットの作品集『U-NI-TY』。ベッヒャー夫妻、近年ではアンドレアス・グルスキーらに代表される硬質なランドスケープをベースとしながらも、ウォーカー・エバンスらのドキュメンタリー的な要素も合わせもち、さらにはファウンド・フォトなども交えたコンテンポラリーなスタンスも有する、20世紀を代表するドイツ現代写真のキーマンです。長らくベルリンを拠点にしていることから、複雑な政治・歴史的背景、ベルリンの壁崩壊、アイデンティティー。。これら複合的なモチーフを組み合わせた作風が特徴的です。本書は、ドイツ人アーティストとして初めてMoMAで行われた個展に際してScalo社より刊行された作品集。ベルリンの壁崩壊後の90年代初頭に撮影された図版で構成されており、未だ十分に融合・団結（Unit）し得ない東西ドイツの複雑な歴史と現実を、自身の図版やファウンド・フォトも交えて描写したコンセプチュアルな一冊。「伝統」のみならず「革新」的なスタイルも見事に取り入れられた、コンテンポラリー・フォトブックのお手本のような一冊。

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＜Condition＞ 本体：経年並み