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アメリカの写真家でキュレーター、写真教育者としても名高いネイサン・ライオンズの作品集『Notations in Passing』。1966年から68年までにアメリカのジョージ・イーストマン・ハウスで毎年行われたエキシビジョン「コンテンポラリー・フォトグラファーズ」展。特に、第1回目の「Toward a Social Landscape」(邦訳:社会的風景に向って)は、リー・フリードランダー、ゲイリーウィノグランド、ブルース・デヴィッドソン、ダニー・ライアンといった、ロバート・フランク以後に台頭するアメリカ写真家たちを紹介した展示としても高く評価されており、70年前後より日本でも一つのブームとなった「コンポラ(写真)」は、この展示を起源としています。そのライオンズが70年代に刊行した作品集がこちら。このコンポラの流れを汲みつつも、スナップのスタイルや構図の取り方が大変ユニーク。また、ルイジ・ギッリのようなものを見る視点、ファウンド・フォト的要素など個性も光る図版の数々です。