Google Translate
日本の写真家・大竹省二の写真集『世界の音楽家 / Musicians of the World』。1920年静岡県生まれ、戦時下では対外宣伝向けの撮影を行い、戦後はGHQ(連合国最高司令官総司令部)広報部の嘱託となって、駐留兵士の慰問として来日し、旧宝塚劇場などでダンスや歌を披露する女性たちをカメラに収めます。その流れから、50年代は、公演で来日する世界の音楽家の肖像を捉えたシリーズものを発表、その後は中村正也や秋山庄太郎らとともに女性のポートレートやヌードを主体とした作品創作に傾倒していきます。本書は、その「世界の音楽家」のポートレートをまとめた作品集で、朝日ソノラマ写真選書より戦後に活躍した著名な写真家のシリーズからの一冊。1955年に朝日新聞社より同名の作品集が刊行されており、その改訂版というべき一冊で、ヘルベルト・フォン・カラヤン、アルフレッド・コルトー、レオニード・クロイツァーらのオン&オフショットが収録されています。(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)