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戦後のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、粟津潔の作品集。1929年生まれ。独学で絵画やデザインを学び、1955年にポスター作品「海を返せ」で、当時のグラフィックデザイナーの登竜門的なコンペであった「日本宣伝美術会展」で日宣美賞受賞。1960年には黒川紀章ら建築家が起こしたグループ「メタボリズム」に参加。亀倉雄策などの戦後のモダンデザインの潮流とは一線を画すオリジナリティあふれるイメージを生み出してきた粟津潔。2009年に亡くなりますが、その没後も度々展覧会が開催されるなど、その唯一無二な創造力が現在にも刺激を与えています。本書は、1970年に田畑書店から発行された作品集。2006年に復刻版も出ていますが、こちらはオリジナルです。初期のスケッチや50年代からの作品を収録。インパクトのあるポスターや理知的な装丁、独特のアジのあるイラスト、印鑑や文字をつかった呪術的な作品など、粟津潔の表現としかいえないグラフィックデザインの数々は今も色褪せることなく魅力的です。プラスティックカバー付属。(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)