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日本の写真家・岡田明彦の作品集『記憶の小樽』。1947年北海道小樽生まれ、写真を学ぶべく日本大学芸術学部写真学科に進学したものの中退、その後は北井一夫や木村伊兵衛などの写真集で知られる「のら社」の同人に。70年代よりジャーナリストとして活動して、1981年には暴走族をドキュメントした幻の写真集『䥝(みなごろし)・極悪 / 極悪䥝連合委員会』の撮影も担当しています。本書は、2010年に東京・小樽で行われたエキシビジョンを機に刊行された作品集。1972年から83年まで撮影を続け、『アサヒカメラ』や『月刊おたる』誌上で発表されていた図版で構成された一冊。東京人になりきれなかった自身が、のら社同人への参加と同時に、故郷を見つめ直し、のどかな田舎町から少しずつ変わり始めようとしていた街の記録をカメラに収め始めます。美しいモノクロの諧調や、田舎をモチーフとしながらも、古さを感じさせない洗練された図版の数々が、写真家のセンスと審美眼を感じさせます。