Google Translate
日本の女性ルポライター、写真家である野寺夕子の写真集『臨月 / The Last Month』。1959年生まれ。大学卒業後、地方紙勤務を経てフリーのルポライターに。女性の生き方や母子・夫婦などを取材し、コラムや写真を新聞・雑誌に寄稿してきたという野寺夕子。写真作品としては1992年に写真展「心うごかして―京都・伏見・桃陵のこどもたち」を開催し、また女性のための写真教室などで講師を務めていたようです。本書は、1995年に発行された、臨月の妊婦100名をモノクロで撮影した写真集で、1996年度の「準太陽賞」を受賞した作品でもあります。出産を目前に控えたお腹の大きな女性たちが黒い背景の前にたち、ストロボではなく自然光で写し出されています。男性がエロスの象徴として女性のヌードを撮るのに対して、「女性の美しさに関して“規格外”」でありながら、「一般的な『女性の美しさ』という通年を超えて見る者の心を揺さぶる」妊婦の姿を、ドキュメント・ヌードとして切り取っています。