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数々の名だたる写真家・写真評論家及び教育者らを輩出してきた東京綜合写真専門学校。1970年代前半は、重森弘淹の呼びかけで、桑原甲子雄が編集を担った『写真批評』という批評誌を発刊、さらには講師であった秋山忠右らが監修を行った生徒によるゼミ活動の延長で『沖縄』をモチーフにした写真集も複数刊行していました。以上のように「印刷物」の発刊を積極的に行い始めたこの時代に、同じくして生まれた作品集が本書になります。当校の1975年キャンデットA + Dクラスの生徒たちによる作品を、コンセプチュアルな写真集にまとめ上げた一冊。指導・協力者としては、大洞皓正や森田衣起の名前が上がっており、須藤昌人や田口芳正など後にプロフェッショナルで活躍する写真家ら30名の生徒が参加しています。アバンギャルドなヌードやポートレート、プロヴォーク・テイストなモノクロ、映像描写に富んだものまで、日本写真のいち時代を築いた70年代に生まれたユニークな一冊です。