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日本の写真家・渡邉克也の写真集『黙景都市 / City of Apocalypse』。1941年香川県生まれ。1978年より関西を拠点に活動する写真家・山本博之に師事、以降90年代よりミノルタフォトスペースなどでエキシビジョンを開催してきた渡邉克也。山本博之は、関西を代表する写真家で教育者としても名高い岩宮武二が指導をしていたアマチュア写真家グループ・大阪光芸クラブのメンバーで、『心触風景 / Impressive Landscape』で有名な伝説の写真家・杉野安とも親交の深かった青木君夫が「盟友」と呼ぶ人物で、「都市」をモチーフにしたユニークなモノクロ作品で定評のある写真家でした。こちらは、渡邉のファーストブックになりますが、杉野・青木・山本らが描いてきた関西写真の系譜を継ぐ、前衛的なモノクロが収録されています。本書の刊行は有野永霧によるエイムプレスで、有野の作風とも類似点が多く、近年では毎年モノクロのスナップ写真集を刊行している阿部淳を想起させます。