main No.1 Foto Magazine

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本書は、1996年から2000年までに日本を代表する女性写真家・石内都と楢橋朝子によって刊行されて、第10号まで続いた写真誌『main』の第1号。二人のイニシャルをかけ合わせてできた「main」（マン）は、フランス語で「手」を意味し、女性（ウーマン）手製による自費出版本です。刊行時から10号までと決めて創作され、毎号各々の作品を発表され、さらには石内による「写真集評」や、ゲストを招いての作品紹介や対談が収録されていました。本1号では、楢橋は翌97年にファースト・ブックとして上梓することになる「NU・E」を、そして石内は代表作「Mothers」ならぬ「Fathers」を発表しています。石内は、突然入院してその10日後に逝去された父を記録していますが、数々の写真集を刊行している中でも、この「main」だけに収録されている図版も結構あり、石内ファンには欠かせない作品集です。その他石内が、川田喜久治の名作写真集『地図』に関する思い出や論評を綴ったページや、両名の略歴及び個展のフライヤーが紹介されたページなど、見所満載の一冊です。

＜Condition＞ 本体：カバー少スレ、縁少イタミ