Google Translate
本書は、雑誌『太陽 / The Sun』の1981年7月号(No.221)で、第十八回太陽賞の発表がなされています。本年は、写真集としても刊行されている坂野正人の『トーキング・アバウト・フッサ』や、戸村慎の『懐しき中国』なども候補になっていますが、受賞作品は、日本を代表する写真家・橋口譲二の『視線 / Look』になります。評価委員であった長野重一・篠山紀信らは、揃って「今」を感じ、「突き刺さるような視線そして強さ」を感じる作品であると評しています。評価に関するテキスト(4ページ)に加えて、15図版(15ページ)さらには受賞の対象となった29作品(1ページ)が紹介されています。10年以上が過ぎた頃に、橋口は本作を作品集として発表することを試みて、出版社と刊行目前までいったそうですが、プライバシー等の問題で急遽刊行ができなくなって、私家版的な形で、1998年にようやく写真集『視線 / Look』(ミトローパ)が上梓されました。