Memória do Brasil

Evgen Bavcar

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スロヴェニア出身のブラインド・フォトグラファー、ユジェン・ バフチャルの写真集（英訳：Brazil Memory）。スロヴェニアの小さな街で貴族の家庭に生まれたバフチャルは11歳の時に視力を失います。全盲の音楽家は過去に多数存在していますが、全盲の写真家となると類を見ません。バフチャルは目が見えなくなった後の16歳の時に写真を始めましたが、暗闇に生きる自分にとっての希望の光が、カメラであり写真となりました。バフチャルは、自分自身が心にイメージする世界を写真として表現しており、その世界とはとても繊細で儚いものであると語っています。その言葉通り、収録されている図版はどこか切なくそして幻想的です。本書は、バフチャルがブラジル訪問時に撮影した作品を中心に構成されており、前半約70ページが図版、後半約70ページがバフチャル自身によるテキストが収録されています（テキストはポルトガル語）。「目」を失った写真家が「心」の光だけで捉えた恥美な世界がここにあります。

＜Related Artists＞
Evgen Bavcar、Flo Fox
＜Condition＞ 本体：表紙少スレ、天地極薄スレ、その他経年並み
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