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20世紀を代表する写真家・森山大道の作品集『遠野物語 森山大道作品展』。「都市」「街」「おんな」といったモチーフが、大道スタイルのひとつであり、モノクロのストリートスナップは代名詞とも言えます。一方で「ふるさと」を求め、原景を求めて、「遠野」(岩手)であったり、父の故郷である「宅野」(島根)であったりと、「地方」でも素晴らしい作品を残してきた森山大道。そして、本書は2014年にJCIIフォトサロンにて行われた「遠野物語 森山大道作品展」に際して刊行されたカタログ作品集。10代の終わり頃に親友宅でふと目に留まって読み始めた柳田國男の『遠野物語』。その中で、日本人の原質にふれて、以来「こころのふるさと」として思いを馳せていた森山は、1974年ようやく遠野を訪れて、3日間山野を巡りまわって撮影を続け、それは森山大道初の「写真個展」として発表されたのです。